「 春めく 」

中小企業(金融機関等)の市場運用における基礎の基礎

「含み益」の温存

「含み益」の温存につて触れるのを忘れました。

含み益は「金利の上昇」「株価の下落」「円高」で

あっという間になくなってしまいます。

普通の運用が出来ているところ(最終投資家)は

今までにないほどの含み益を抱えていると思います。

本来は、売却して自己資本を厚くするところでしょうが、

ほとんどが債券の含み益なので、低金利下、今後の収益確保のため

売却できないのが現実です。

そこで、2%の利息配当金への投資と証券の健全化ということになります。

 

例えば(いろいろな制約は無視して下さい)

配当が2%の株を購入したものの株価が半分に下がったとします。

そこで、一旦売却して買いなおしたとします。

そうすると、配当は4%になり簿価も半分になります。

売却損については、0.5%の債券を売却して穴埋めすると、

金額が同額であれば利回りは3.5%に上場することになり

含み益は減りますが、先送りできます。

 

何もしなくて折角の含み益が無くなるよりも良い考えだと思いますが

いかがでしょうか?

 

株はインカム運用といいましたが、

債券はキャピタル運用となってます。

0.03%の金融債

利息は1億円投資して年間3万円です。

2%確保するには(1%でもいいかも)

売却益が必須です。

見込みがないのなら投資するべきではないはずですが・・・

ますます、マーケットの見通しが悪くなりました。

金利の見通しも、株の見通しも、為替の見通しも

悪くなりました。

米国債もこんなに早く2%になるなんて

もう少し後かと思ってました。

でも運用には、「そんなの関係ありませんから」

みんな分かってて、なぜそんなに騒ぐ・・・

 

運用の基本は

「いくら儲けなければいけないか」ですよね

「いくら儲けた」ではなくて

(多ければ多いほどなんて言わないでくださいね ^^; )

 

安定収益とコア業務純益を確保するためには

2%(これは私の感覚)の利息配当金を探す必要があるわけで

今可能なのは、株の配当金と米国債くらいでしょうか

で、後は

価格変動リスクと

為替リスクを排除できれば完璧です

が、世の中そんなに甘くない

そこで出て来るのが今流行りの「損失限度額」です。

ここが重要!!

株式はキャピタルではなくて

インカムを稼ぐ投資対象となりました。

今までの常識は必要ありませんね。^^

 

これでは答えにならないでしょうか?

それよりも「損失限度額」

当局の方も含め理解されてない方がいらっしゃるようですが

重要ですよ。

最初は悩みましたが

こんな低金利・・・

どうやって儲けるのって思ってましたが

よくよく考えると

ものすごく簡単なマーケットだったような

先入観が邪魔して気づけませんでした

最初は・・・

 

日銀ウォッチャーは間違えても

日銀さんは常に正しい

だから、「金利は上がらない」

(いつまでかは分かりませんが)

先の見えてるマーケットは簡単?

だと思いますが。^^(とりあえず)

 

それともう一つ

運用は

「安い時に買って」

「高い時に売る」のが大原則

(計画とリスク管理から逆になるので儲からないようですが)

ということは、

債券は「買い」ではなくて「売り」・・・?

(みんながそう思うと金利は上昇です。今がチャンス!)

 

今の運用の大きな課題は

「コア業務純益」の確保 (高金利の債券なんか売れない)

「含み益」の温存 (金利の上場で絵に描いた餅にTT)

です。

でも、これをクリアする方法がありました。

もちろん一例で、お気づきだとも思いますが

もったいぶって、次回いご紹介します。

 

もしかして・・・

リーマンショックの逆をやれば景気は良くなる

なんて、考えてませんか?

あの時は、教科書を無視して全てのものが下がったって印象でした

時代が変わったとも思いました(笑)

バズーカは株を上げ、為替を円安に誘導しました

でも、ここで疑問が

デフレは、モノの値段が上がりお金の価値が下がります

土地・株はモノです

では債券は、モノとお金どちらですか?

今までの経験ではお金の方に入ると思いますが・・・

金利を下げると債券の価格は上がります

お金の価値が上がってデフレになりますか?

それとも本当に時代が変わったのかもしれませんね。

輪廻転生と申しましょうか。

「難平(ナンピン)」と言う言葉が流行った時代がありましたが、

そんな時代が再びやって来そうなマーケット環境です。

あの時の教訓を忘れると酷い目に遭うかもしれませんね。

 

折角綺麗になったポートフォリオ

失いたくはないものです。